ブッシュマンの呼称

よって、南部アフリカの沿岸部に住み、牛放牧を盛業としている「コイコイ」(ホッテントット)が「ブッシュマン」のことを「サン」とよんでいるため、「ブッシュマン」を廃し、「サン」と呼ぼうという気運が高まった。

しかし、この「サン」もまた「コイコイ」からの侮蔑語に過ぎなかったのである。しかもその意味は「賤民」や「盗人」といったものである。

よって近年では「サン」よりもむしろ、また「ブッシュマン」と(植民地主義で入植した白人への勇敢な抵抗の歴史を忘れないためにも、畏敬の念をこめて)呼ぶほうが多い。

また、彼らは「コイサン諸語」という言語を用いるが、「クリック流入音」を交えて話すのに特徴がある。世界で2番目に難しいといわれる言語である。

クリック音自体は練習すればすぐに発することが可能らしい。しかし、クリック子音は細かく分けると52種類にも達するのだ。